お好み焼きは、子どもから大人まで幅広い層に愛されている日本の定番料理です。関西や広島だけでなく、国内外で多くのファンがいますね。
家で手軽に作ることができるため、自宅で挑戦する方も多いですが、生焼けでうまくいかなかった経験はありませんか?
この記事では、お好み焼きが生焼けを確認する方法と焼き直しのやり方、さらにはおいしいお好み焼きを作るためのレシピをご紹介します。
お好み焼きの生焼けチェック方法
お好み焼きが中までしっかり焼けているかどうかは、竹串でチェックすることができます。
焼き上がったお好み焼きに竹串を刺して、引き抜いた時に竹串が湿っていなくて、小麦粉が付いてこなければきちんと焼けています。
しかし、キャベツからの水分で湿っぽく感じることがありますから、それが生焼けの湿りかキャベツの水分かは少し判断が難しいです。
その場合、竹串を手の甲や唇に当てて温かみを感じれば問題ありません。
また、ホットプレートやフライパンの場所によって焼きムラが生じることもあるので、複数箇所でテストを行うことをお勧めします。
お好み焼きが生焼けの場合の焼き直し方法
フライパンでの再加熱方法
お好み焼きを竹串でチェックして生焼けだった場合は、そのままではなく再び焼き直すことをお勧めします。
生焼けのお好み焼きをフライパンに戻し、弱火でゆっくりと蓋をして火を通しましょう。強火で焼き直すと外側は焦げてしまい、中は生焼けのままになる可能性があるため、注意が必要です。
ホットプレートを使用する際も、同じやり方で生焼けのお好み焼きの焼き直しができますよ。温度を控えめにして蓋をすると良いでしょう。
電子レンジでの焼き直し方法
フライパンやホットプレートを使わずに、電子レンジでお好み焼きを焼き直す方法もあります。
生焼けのお好み焼きを皿に置き、軽くラップをかけてから1分間加熱しましょう。
その後、竹串を差して中がしっかり加熱されているか確認します。もし竹串が湿っていたり、まだ温度が低いようなら、さらに1分加熱を続けてください。
フライパンを使うのが手間のときに便利な、簡単で迅速な焼き直し方法です。
お好み焼きを生焼けにしないための焼き方のコツ!
関西風お好み焼きの焼き方
【作り方】
1.お好み焼粉に水を入れ、だまがなくなるまでよく混ぜる。
卵は、卵黄と卵白をわけ、卵白をメレンゲ状に泡立てておく。
2.①の生地、豚肉、山芋、キャベツ、天かす、乾えび、紅しょうが、卵黄を混ぜ、最後に卵白を加えてさっくりと混ぜる。
3.200℃のホットプレートに薄く油をひき、②の生地を半分ずつ流し、形を整え約3分焼く。
4.ひっくり返し、ふたをして約5分焼いたら、再度ひっくり返して約2分焼く。
5.ソースをぬり、マヨネーズをかけ、あおさ、かつお節をふりかけたらできあがり。
こちらは、オムレツのようなふんわりとした関西風お好み焼きのレシピになります。
重要なポイントは、まず卵の扱い方です。卵黄と卵白を分けて、卵白からメレンゲを作ることで、お好み焼きがふんわりと仕上がります。
厚みがあるため、生焼けにならないよう注意が必要です。蒸し焼きにすることで、中まで均等に熱が通ります。
調理器具によっても火の通り方は異なるため、焼き時間を守りつつ、竹串を使って中が生焼けでないかチェックしてください。
また、キャベツや山芋を多めに使ってボリューミーにしたり、チーズや明太子をトッピングして自分好みのアレンジを楽しむのもおすすめです。
広島風お好み焼きの焼き方
1.キャベツをできるだけ細い千切りにしておく。もやしの髭が気になる方は取り除く。
2.■(生地の材料)を混ぜる。
3.油をひいたホットプレートに、大さじ2ほど残して生地を丸く伸ばし、鰹節をふりかける。
4.③へキャベツ、もやし、揚げ玉を乗せる。
5.豚肉を乗せたら塩コショウで味付けをし、③で残しておいた生地を上からかける。
6.一気にひっくり返し、飛び出した具材を集めながら形を整える。
7.お好み焼きの隣にうどん、または焼きそばを炒め、ソースと塩コショウで味付けをする。
8.⑧の上にお好み焼きを乗せる。
9.卵を割りヘラで混ぜながら形を整える。
10.⑨の上にお好み焼きと焼きそばを乗せる。
11.ソースとマヨネーズをかけたら完成。
広島風お好み焼きは、焼きそばと卵を重ねるのが特長で、食べ応えのある料理です。
具材を豊富に使い、トッピングを山盛りにするため、ひっくり返す際に具材が散らばりやすいですが、これは広島のお好み焼き店でも同様で、豪快にひっくり返すのが伝統的な焼き方ですから、気兼ねなく一気にひっくり返しましょう。
広島風お好み焼きは一般的に焼きそばが使われますが、うどんを使うことで異なる味わいと食感を楽しむことができます。
お好みに合わせてさまざまなアレンジを試して、自分だけのお好み焼きを作ってみてくださいね。
生焼けのお好み焼きを食べたらどうなる?
腹痛のリスク
生焼けのお好み焼きを食べると、腹痛を引き起こす可能性があります。
腹痛は食べた後すぐに発生することもあれば、数時間後や翌日に発生することもあります。
生焼けのお好み焼きだけでなく、たこ焼き、ホットケーキ、スポンジケーキ、クッキーなど、生焼けの状態で粉物を使った料理を食べると同様の症状が現れることがあります。
生の小麦粉は消化しにくく、それが消化不良を引き起こして腹痛の原因となります。
特にお腹が弱い人は、生焼けの粉物料理に注意が必要です。
嘔吐や食中毒のリスク
生焼けのお好み焼きを摂取した際には、重症化すると下痢や嘔吐を引き起こす食中毒の発生の可能性も考えられます。
アメリカやカナダでは、クッキー生地やホットケーキ生地などを加熱せずに食べることがあり、アメリカ食品医薬品局(FDA)は、小麦粉の生食のみならず、使用した卵のサルモネラ菌汚染や、生地の不衛生な取扱い(汚染された手や道具の接触、常温での放置)による食中毒について、ホームページで消費者に注意喚起を行っています。
出展:http://www.seifun.or.jp/kisochishiki/saikinjouhou.html
このように海外でも健康被害の報告があるほど、生焼けのお好み焼きは注意が必要です。
生焼けの状態の小麦粉に加え、生の卵や豚肉による腹痛のリスクもあります。
また、生肉や卵の殻に触れた手で食器や箸を触ることも避けるべきです。
調理時に使った箸と食事時に使用する箸は別々にすることが安全です。
特にお腹が弱い人や子供、お年寄りの方は特に症状がひどくなる可能性があるので注意しましょう。
生焼けのお好み焼きに注意が必要!
お好み焼きは食事やおやつとして楽しめる美味しい料理ですが、生焼けだと腹痛のリスクがあります。
ただし、適切な焼き方を守るか、必要に応じて焼き直すことで安全かつ美味しくいただけます。
さらに、多彩なアレンジが可能なので、様々な具材を加えて自分だけのオリジナルお好み焼きを作ってみるのもおすすめです。
以上、「お好み焼きが生焼けの際の対処法!腹痛のリスクと焼き直し方法、火の通りを確認する方法!」についてご紹介しました。