マスクは風邪予防、花粉症対策、または女性がすっぴんを隠す際にも非常に便利です。
市販されているマスクにはさまざまな種類や機能がありますが、実際に正しく着用しているでしょうか?
多くの人がマスクの裏表や上下を間違えて着用してしまっていることがあります。特に、どちらが表か裏か、上か下かが分かりにくいマスクも存在します。
しかし、正しい見分け方があります。この記事では、マスクの正しい裏表の見分け方と、上下の向きを正しく確認する方法、そしてそれによる効果的な着け方をご紹介します。
マスクの裏表や上下を逆にするとどうなる?
マスクを間違って裏表や上下を逆にして使用すると、どのような影響があるのかを探っていきましょう!
裏表・上下が逆だとマスクのフィット感が損なわれる
マスクを裏表や上下逆に着用すると最初に問題となるのは、「フィット感の不足」です。
マスクは顔の形状に合わせて設計されているため、着け方が正しくないときちんと顔にフィットしません。
間違った方法でマスクを着用すると、正しい方法で装着した時と比較して快適さが減少し、マスクの機能も低下することがあります。
マスクの逆向き使用が招くウイルスのリスク
マスクを裏表や上下逆に装着することによって生じる2番目の問題は、「ウイルスを寄せ付けてしまう」という点です。
特にプリーツ型のマスクで上下を誤って付けると、プリーツがポケット状になり、その部分に花粉やウイルスが溜まりやすくなります。
この状態で長時間マスクを使用し続けると、ウイルスが繁殖しやすくなり、かえって健康リスクを高める「逆効果」を招いてしまいます。
このような問題を防ぐためにも、マスクの正しい向きや付け方を理解しておくことが重要です。
不適切なマスクの着用で損なわれる見栄え
マスクを裏表や上下逆に使用した際の3番目の問題は、「見た目が良くない」という点です。
マスクが顔に正しくフィットすると、スッキリとした印象を与えますが、誤った方法で装着するとマスクが顔に浮いてしまい、不自然な見た目になってしまいます。
周囲の人が見れば、「マスクの着け方がおかしい」と気づかれる可能性もあります。
恥ずかしい目に遭わないためにも、マスクの正しい装着方法を身につけることが望ましいです。
マスクの裏表と上下の見分け方について
この部分では、マスクの裏表や上下の見分け方をいくつか解説します。
マスクの裏表の見分け方はプリーツで判断!
マスクの裏表や上下を判断する際の一つの方法は、「プリーツを確認すること」です。
プリーツ式のマスクの場合、マスクを着用する際はプリーツが下向きになるように展開してください。
上下が逆になると、呼吸がしにくくなりますし、プリーツがポケット状になってしまうと、そこにウイルスや花粉が溜まりやすくなるため、正しい向きでの着用が重要です。
マスクの裏表はノーズワイヤーで判断!
マスクの裏表や上下を正確に見分けるための二つ目の方法は、「ノーズワイヤーに注目すること」です。
ノーズワイヤーはマスクの鼻部分にある金属線で、この部分を鼻にフィットさせることで隙間を防ぎます。
マスクを装着する際は、ノーズワイヤーが外側(顔から離れる側)にくるようにしてください。
ノーズワイヤーが内側に来てしまうと、隙間が生じやすくなり、そこから花粉やウイルスが侵入しやすくなるため注意が必要です。
マスクの裏表は紐の取り付け位置で確認!
マスクの裏表や上下を見分ける三つ目の方法は、「紐の取り付け位置に注目すること」です。
紐の取り付け部分が見える側が外側(顔から離れる側)になるべきです。
紐の取り付け部分が直接顔に触れる側にある場合、隙間ができやすく、花粉やウイルスの侵入経路となる可能性があります。
大半のマスクはこの方式で設計されており、正しく紐が外側になっているときは、花粉やウイルスの侵入をより効果的に防ぐことができますし、紐の根元が肌に触れて不快感を与えることもありません。
マスクの上下判断は鼻の部分で!
マスクを正しく着用するための四つ目のポイントは、「マスクの鼻部分に注目すること」です。
マスクに備わっている鼻の部分に金属の針金があり、これが上に来るようにしてください。
鼻に針金をしっかりとフィットさせることで、マスクの保護効果を最大限に引き出し、顔とマスクの間の隙間を最小限に抑えることができます。
マスクの間違った着け方:裏表逆以外でNGな付け方とは?
ここからは、マスクの裏表逆以外で間違った着け方について、いくつかご紹介します。
マスクから鼻が出ているのは不適切!
マスクを着用する際によく見られる誤った方法の一つが、「鼻が出ている状態での着用」です。
街中でこのような着け方をしている人を見かけることもありますが、これは推奨されません。
鼻までマスクをしっかりと覆わないと、花粉やほこりからの保護が十分に行えなくなります。
息苦しさを感じるかもしれませんが、鼻を完全に覆うよう心がけて、マスクの保護機能を最大限に活用しましょう。
マスクを顎にかけるのはNG!
マスクのもう一つの間違った着け方が、「マスクを顎にかける行為」です。
息苦しさや眼鏡の曇りを避けるために、マスクを顎に引っ掛けて休憩する人も見かけますが、これも不適切な方法です。
マスクを顎に下げることで、手に付着している見えない細菌や花粉が口元や顔に移り、感染のリスクを高めることがあります。
これではマスクを着用する意味がなくなってしまいますので、正しい位置でマスクを着用することが重要です。
同じマスクを繰り返し使うのは避けるべき!
マスクを正しく使う上での一つの間違いは、「同じマスクを何度も使用すること」です。
多くの人が「1日だけ使ったけど、汚れていないからもう一度使える」と考えがちですが、これは避けるべきです。
目に見えないほどの埃や花粉、細菌がマスクに付着している可能性があります。
たとえ外見上汚れていなくても、一度使用したマスクは捨てることが推奨されます。
マスクから顎が出ている着け方はNG!
マスクの着け方でよく見かける間違いの一つが、「顎が出る付け方」ことです。
この方法では、マスクが顔にきちんとフィットせず、効果が十分に発揮されません。
どんなマスクでも、顎が露出しないように完全に顔を覆うのが正しい着け方です。
鼻から顎までをしっかりカバーすることで、マスクの保護効果を最大限に活用しましょう。
マスクを外す際に外面に触れるのは避けて!
マスクを外すときに「マスクの外面に触れる」のは避けるべき行動です。
マスクを取る正しい方法は、ゴム紐を耳から外してすぐに廃棄することです。長時間外にいたマスクは、見えないほどの埃や花粉、細菌を帯びていることが多いため、外側に直接触れるとそれらが手に付着する恐れがあります。
サイズが合わないマスクの使用は不適切
マスクを着用する際に「自分に合わないサイズを使う」こともNGです。
市販されているマスクはサイズが異なるものが多いですが、顔に合わない大きさのマスクを使用すると、適切にフィットせず、隙間から花粉や細菌が侵入する可能性があります。
「どのマスクが自分に最適かわからない」という場合は、以下の方法でマスクのサイズを測定し、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
①まずは親指と人差し指で「L字」を作ります。
②耳の付け根の1番上に親指を当て、鼻の付け根より1cm下に人差し指の先を当てます。
③ ②の親指と人差し指の間の長さを測ります。
測った長さを目安に、以下を参考にマスク選びをします。
■9から10cmの場合…子供サイズのマスクを選ぶ
■11から12.5cmの場合…小さめサイズを選ぶ
■12.5から14.5cmの場合…普通サイズを選ぶ
■14.5cm以上の場合…大きめサイズを選ぶ
もし現在使用しているマスクがうまくフィットしない場合は、上で紹介した方法で自分の顔に合ったサイズを測定し、最適なマスクを選んでください。
サイズがぴったりのマスクを使用することで、花粉や細菌の侵入を防ぎ、付け心地が良く快適に過ごすことができるでしょう。
マスクの種類ごとに効果的な着け方を解説!
これからマスクの各種類に応じた、効果的な着け方をいくつかご紹介します。
プリーツタイプのマスクの効果的な付け方!
プリーツタイプのマスクの効果的な付け方をご紹介します。
- マスクの表裏と上下を確認して正しい向きにします。
- ゴム紐を外に向け、プリーツを縦に広げて形を整えます。
- マスクを顔に置き、鼻の部分にある針金を鼻に合わせて隙間がないように調整します。
- 顔にしっかりフィットさせるために、ゴム紐を耳にかけます。
- 鼻、顎、頬の部分に隙間がないか手で押さえて確認し、調整します。
立体マスクの効果的な付け方!
次に、立体マスクの効果的な付け方をご紹介します。
- ゴム紐を外に向け、マスクの上下裏表を確認します。
- マスクを顔に合わせ、顎までしっかり覆うように装着します。
- マスクが顔の形にフィットするようにしっかりと調整し、鼻の部分に隙間がないようにします。
- 調整後、ゴム紐を耳に掛けて固定します。
ガーゼマスクの効果的な付け方!
最後に、ガーゼマスクの効果的な付け方をご紹介します。
- マスクの表裏および上下を確認してください。
- マスクを顔に合わせ、鼻から顎までをしっかり覆うようにしてください。
ガーゼマスクは肌触りが良く、繰り返し洗濯して使用できる利点がありますが、フィルター機能は比較的弱いため、ウイルス侵入のリスクが高まります。
高い保護効果を求める場合は、不織布製マスクの使用が推奨されます。
マスクの表裏を理解して効果的に使う!
この記事を通じてマスクの正しい表裏の見分け方や効果的な着け方をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
マスクは日常生活で非常に便利で、花粉やホコリから守ってくれたり、風邪の予防、すっぴん隠しに役立ちます。
せっかくマスクを着けるなら、正しい向きと着け方を身につけて、マスクの利点を最大限に活かしましょう。
以上、「マスクの正しい着け方:表裏と上下の見分け方と効果的な使い方!」についてご紹介しました。