京都に位置する伏見稲荷大社は、全国にある数多くの稲荷神社の中でも最も重要な神社として知られています。毎年の初詣では、国内外から約270万人以上の人々が訪れ、その人気は日本国内でトップクラスです。
さらに、この神社は世界的にも知名度が高く、有名な旅行レビューサイトである「トリップアドバイザー」において、2014年以降2年連続で外国人に人気の日本観光地として選ばれています。
伏見稲荷大社のユニークな点の一つは、そのおみくじに「大大吉」という珍しい種類があることです。ここでは、この特別なおみくじの種類と、幸運を象徴する「大大吉」が出る確率について詳しくご紹介します。
伏見稲荷大社のユニークなおみくじ：32種類の意味と特徴
一般的に「大吉」「中吉」「小吉」「吉」「末吉」「凶」「大凶」といった結果がおみくじには存在しますが、伏見稲荷大社のおみくじは少し異なります。ここでは、32本のみくじ棒を用いて巫女さんに番号を伝え、おみくじを引くというスタイルを採用しています。
この32種類のおみくじの中には、普段あまり耳にしない「吉凶未分末大吉」や「凶後大吉」といった独特の結果も含まれています。これらの結果は、参拝者にとって「良いのか悪いのかわかりにくい」という反応を引き起こしています。
この記事では、伏見稲荷大社独自のおみくじの各種類とその意味について、わかりやすく解説していきます。
幸運を告げるおみくじの種類
■大大吉（2バリエーション）
■大吉（6バリエーション）
■中吉（1バリエーション）
■小吉（1バリエーション）
■吉（2バリエーション）
■向大吉（2バリエーション）
■末大吉（3バリエーション）
■末吉（3バリエーション）
■後吉（1バリエーション）
これらはおみくじで一般的に見られる幸運な結果です。
「向大吉」とは、大吉へと向かうことを意味します。
全32種類のうち、これら21種類が吉系統のおみくじであるため、幸運を引く確率はかなり高いと言えます。
困難の後の吉兆
この部分では、普段あまり見かけないおみくじの結果を紹介します。
■凶後大吉（1バリエーション）
これは、凶運の後に大吉が来ることを示します。
■凶後吉（4バリエーション）
こちらは凶運の後に吉運に転じることを意味します。
■小凶後吉（1バリエーション）
これは、小さな凶運の後に吉運が訪れるパターンです。
これらのおみくじでは、「苦労の末に良い結果を得る」や「困難を乗り越えて幸運が訪れる」といったポジティブなメッセージが込められています。特に、試験や資格試験を控える人にとっては、励みになるおみくじの結果と言えるでしょう。
不確定な結果のおみくじの解釈
■吉凶未分末大吉（1種類） 読み方：「よしあし 未だ分からず 末大吉」
これは、努力によって大きな幸運につながる可能性があることを示します。
■吉凶不分末吉（1種類） 読み方：「きちきょう わかたず 末吉」
基本的には良い結果ですが、真摯な努力が必要で、そうでない場合は不運に変わる可能性があります。
■吉凶相交末吉（1種類） 読み方：「きちきょう あいまじわり 末吉」
吉運と凶運が混在していますが、最終的には末吉に傾く可能性があります。
■吉凶相央（1種類）読み方：「きちきょう あいなかばず」
吉凶相央は、いいときもあれば悪いときもあるといった「吉と凶が半々」の意味。読みは「きっきょうあいなかばず」とも読む場合もあるようです。
■吉凶相半（1種類）読み方：「きちきょう あいなかばず」
吉凶相半…良いのか悪いのか、パッと見では悩むこの運勢ですが、意味は吉と凶が半々とのこと。良くも悪くもない、ということでしょうか…。
これらのおみくじは、凶の言葉は含まれていますが、最終的な結果は努力次第で良くなることを示唆しています。伏見稲荷大社では、平安時代から福の神として知られており、これまで凶や大凶のおみくじは存在していなかったとされています。
おみくじの配列順序
さて、おみくじの意味を理解した上で、その順序についても興味がありますよね。
伏見稲荷大社でのおみくじの順序は以下の通りです。
大大吉＞大吉＞凶後大吉＞凶後吉＞末大吉＞末吉＞向大吉＞吉＞中吉＞小吉＞小凶後吉＞後吉＞吉凶未分末大吉＞吉凶不分末吉＞吉凶相半＞吉凶相交末吉＞吉凶相央
おみくじは神様のメッセージとも言われていますので、その内容をよく読み、心に刻んでおくことが大切です。
「大大吉」の出現率の分析！
伏見稲荷大社のおみくじには、特別な「大大吉」が含まれていて、全国的にも非常に有名です。
この「大大吉」という結果は、伏見稲荷大社に限らず、他のいくつかの神社でも見ることができます。例えば、京都市中京区にある金運向上で知られる御金神社、大阪府吹田市の泉殿宮、そして神戸市兵庫区の松尾稲荷神社でも、この大大吉を引くことが可能です。
通常の大吉を超えるこの結果は、訪れる人々にとって倍増の喜びをもたらすことでしょう。
「大大吉」の引き当て確率
おみくじを引く際、多くの人が望むのは「大大吉」を手に入れることでしょう。では、この希望される大大吉はどの程度の確率で引けるのでしょうか？
調査によると、「伏見稲荷大社における大大吉の確率は0.00004%」というデータが見つかりました。これは宝くじの一等当選確率0.00001%と比較しても非常に低い確率です。
しかし、詳しく見ると、現在伏見稲荷大社で用意されている32種類のおみくじの中で、2番と32番が大大吉であることが判明しました。これにより、大大吉を引く確率は約6.25%に上がります。
例えば、お正月三が日に270万人がおみくじを引くとすれば、約168,000人が大大吉を引くことになります。これはかなりの高確率です。
伏見稲荷大社の宮司さんによると、2014年のお正月から大大吉を始めたとのこと。大大吉を引くことで、一年に幸運が訪れるかもしれないという宮司さんの考えには、参拝者も喜びを感じることでしょう。
京都の伏見稲荷大社に訪れた際は、ぜひおみくじを引いて、その年の運勢を占ってみてください。
以上、「京都の伏見稲荷大社の特別なおみくじ：「大大吉」の確率を探る」について、ご紹介しました。
