裾上げテープを使ったことがありますか?
針も糸も使わず、アイロンで簡単に裾上げできる便利な補修テープです。
剥がれにくく、ドライクリーニングや繰り返しの水洗いにも対応してくれる優れたアイテムですが、その分、失敗したときに剥がすのがなかなか大変なんです。
今回は、裾上げテープを剥がす時のコツや糊の取り方についてご紹介していきます。
裾上げテープを剥がす時の注意点
アイロンの熱でしっかりと布に接着する裾上げテープ。
失敗してしまった場合、どうやって剥がせばいいのでしょうか。注意点を詳しくご紹介します。
サブタイトル:無理に剥がさないで!
裾上げテープを失敗した時、焦って無理に剥がそうとするのはNGです。強力な接着力があるため、無理に剥がすと生地を傷める原因になります。
糊が残ってしまったり、最悪の場合、破れてしまうことも。せっかくのお洋服が台無しになってしまいます。
裾上げテープを使う際は、ゆっくりと接着箇所を確認しながらアイロンを当てることが大切です。もしズレてしまったり間違えた場合には、優しく剥がすようにしましょう。
裾上げテープを剥がす際は時間をかけて丁寧に!
テープを剥がす際は、焦らずゆっくりと時間をかけることが大切です。
裾上げテープを付けた直後ならば、テープがまだ熱を持っているため、剥がすチャンスがあります。
アイロンを当てた部分は非常に熱くなっているため、ピンセットのような細かい作業ができる道具を用意して、慎重に剥がすのがおすすめです。
ただし、生地が伸びてしまう恐れもあるため、とにかく丁寧に剥がすことを心がけてくださいね。
裾上げテープの剥がし方のコツとは?
裾上げテープを使って失敗してしまった場合、無理に力を入れずに、時間をかけて丁寧に剥がすことが大切です。
しっかりと張り付いている裾上げテープでも、適切な方法を使えば簡単に剥がすことができますので、ぜひ参考にしてみてください。
裾上げテープの剥がし方その1:アイロン使用
裾上げテープは熱で溶けるタイプの接着剤を使っているので、張る時と同じようにアイロンをあてることで剥がすことが出来るんです。
これから、その手順をご紹介していきます。
①接着した時と同じように当て布をし、アイロンで熱を加えます。
②アイロンのスチーム機能で生地に蒸気を当てます。
③裾上げテープの糊が緩むので、糊が緩んだところから徐々に裾上げテープを取っていきます。
※ピンセットでつまみながらゆっくり剥がしましょう。
④上手く裾上げテープが剥がれなかったところは、もう一度同じようにアイロンを当てます。
裾上げテープを剥がす際は焦らずに行うことが重要です。長時間アイロンを当て続けると、生地を焦がしたりダメージを与えてしまうため、適切な時間で行うことが大切です。
裾上げテープの剥がし方その2:お湯を使用する
アイロンの次に有効な手段として、お湯を利用する方法もおすすめです。
①40℃くらいのお湯を張った洗面器に裾上げテープが付いた生地を入れ、軽く揉みます。
②2~3分程度お湯につけたら生地を出し、ゆっくりと裾上げテープを剥がします。
一発で剥がそうとせず、①②の作業を繰り返すようにしましょう。
裾上げテープの接着剤は熱に弱い性質を持っています。そのため、裾上げが失敗した際は、温かいお湯に浸してから剥がすと効果的です。
裾上げテープの剥がし方その3:ヘアドライヤーを使う
もしアイロンやお湯での処理が難しい場合は、時間を節約しながら裾上げテープを剥がすもう一つの方法として、ヘアドライヤーの使用があります。
この方法は、アイロンのように高温になりすぎる心配も少なく比較的簡単です。裾上げテープが付いた部分にヘアドライヤーの温風を当て、生地が温まるのを待ちます。
生地が十分に暖まったら、ピンセットなどを使用してゆっくりとテープを剥がします。
注意点としては、温風が直接当たることで生地が熱くなりすぎないよう注意が必要です。
裾上げテープの残った糊をキレイに取る方法
裾上げテープをきれいに剥がした後でも、布地に接着剤の跡が残ることがあります。しかし、これらの跡を簡単に消す方法がいくつかあります。主な方法を5つ紹介します。
- 「ガムテープ」を使用する
- 「エタノール」と「布用歯ブラシ」を使用する
- 「エタノール」、「アイロン」、「歯ブラシ」を使用する
- 「石鹸水」と「ウェットティッシュ」を使用する
- 「不要な布(または広告チラシ)」と「アイロン」を使用する
方法がいくつかあるので戸惑われるかもしれませんが、特に「2」と「3」をおすすめします。これらは比較的簡単にできます。
他の方法は揃える物や準備は簡単ですが、作業は地道で時間がかかります。
裾上げテープの糊除去法1
「ガムテープ」を使う
裾上げテープの糊が残っている部分にガムテープを軽くあてて、ゆっくりと剥がしていくことで糊を引き取ります。
他の方法に比べて最も簡単ですが、糊がしつこい場合は根気よく繰り返す必要があります。
裾上げテープの糊除去法2
エタノールはご存知でしょうか?
エタノールと聞くと消毒液を思い浮かべるかもしれませんが、実はこれが裾上げテープの残った糊を取るのに非常に効果的です。
「エタノール」と「歯ブラシ(布用)」を使います。この方法を使うと、糊の跡をきれいに取ることができます。
必要なものは次の通りです。
・エタノール(スプレーボトルに移す)
・いらなくなった歯ブラシ
【手順】
①裾上げテープを剥がした部分にエタノールをスプレーで吹きかけます。
(生地が濡れるくらい)
②接着剤が残っている部分を歯ブラシで優しくこすります。
(布の場合は軽くトントン叩いて落とす)
デリケートな布地には歯ブラシを使うと傷つけてしまう可能性があるため、布で拭き取る方法が有効です。
この方法を試す際には、エタノールがシミになるかもしれないため、生地の目立たない部分で一度テストしてから実行することをお勧めします。
裾上げテープの糊除去法3
2の手順にアイロンを追加したやり方です。
必要なものは次の通りです。
・アイロン(アイロン台・あて布)
・エタノール(スプレーボトルに移す)
・いらなくなった歯ブラシ
【手順】
①裾上げテープを剥がした部分にエタノールをスプレーで吹きかけます。(生地が濡れるくらい)
②糊のついた部分に当て布をしてアイロンで温めます。
③歯ブラシで優しくこすります。
この方法で、糊が簡単に取れてしまいます。
エタノールを家に常備していない方も多いかもしれませんが、エタノールは掃除にも非常に便利です。
ドアノブに付着した手垢や菌を拭き取る際にサッと使えば、殺菌効果も期待できますし、キッチンの油汚れを落とすのにも効果的です。
エタノールを家庭用品としてぜひ常備して、さまざまな用途で活用してみてください。
裾上げテープの糊除去法4
エタノールを買いに行くのが面倒だという方には、自宅にあるもので裾上げテープの糊を簡単に取る方法があります。
ここでは、特別な道具を使わずに、すぐに実践できる糊の取り方をご紹介します。
・石鹸水(スプレーボトルに入れておく)
・エタノール配合のウエットティッシュ
【手順】
①裾上げテープを剥がした糊部分に石鹸水を吹きかけます。(2~3回程度)
②石鹸水を吹きかけた糊の付いた部分の生地をウエットティッシュで擦ります。
ウエットティッシュを指に巻いて、指の腹や、爪で軽く擦って下さい。
③ウエットティッシュが乾いてきたら惜しまず、新しい濡れてるティッシュで擦りましょう。
擦っていると糊が絡まって取れてきます。
石鹸水は手軽に作れるうえ、ウエットティッシュも多くの家庭にあるものだと思います。
この作業をひたすら繰り返し行います。
布地に残った糊がウェットティッシュに絡まって取れてきますが、ウェットティッシュが乾くとうまく取れなくなるので、そのときは新しい濡れたウェットティッシュに取り替えましょう。
歯ブラシを使うより生地を傷めにくいですが、ガムテープで取るときと同じくらい根気よく作業する必要があります。ウェットティッシュは市販のもので問題ありません。
裾上げテープの糊除去法5
急いで着たい洋服に糊のベタベタが付いてしまって困ったことがある方もいるのではないでしょうか。
そんな時に役立つ、緊急時の糊の取り方をご紹介します。
・アイロン(アイロン台・あて布)
・捨てても良いハンドタオル(ある程度厚みのある物なら更に良いです)
①タオルを濡らし、糊が付いた部分の生地に乗せます。
②熱くした状態のアイロンを濡れタオルに何度もジュッと押し当てながら、タオルへ糊を移します。
※一度に長時間当てるのではなく、短時間で何度も繰り返すイメージです。
糊が乾燥してしまっても、この方法を繰り返すことでかなり効果があります。
知っておくと非常に便利ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
糊が残る場合、クリーニング利用もあり
スーツやウール素材の衣類は家庭での処理だけでは接着剤が完全には取れないことがあります。
無理に何度も処理を繰り返すと、生地を痛める恐れがあるため、家庭での対策が難しい場合はプロのクリーニングにシミ抜きを依頼するのも一つの選択肢です。
すべてのクリーニング店が対応可能とは限りませんが、専門的な技術を持ったクリーニング店なら対応可能な場合も多いですので、相談してみる価値はあります。
裾上げテープの剥がし方をマスターしよう!
最近では、フリマアプリで洋服を販売することを前提に購入する人が増えています。
そういった場合、丈詰めはせずに裾上げテープを使いたいですよね。
でも、服を誰かに譲るときには裾上げテープの跡はきれいに剥がしたいものです。
今回ご紹介した方法を参考にして、ぜひ活用してみてくださいね。
以上、「裾上げテープの剥がし方!失敗したときの対処法と糊の取り方は?」についてご紹介しました。