ツバメの巣が家にあると縁起が良いと言われますが、それに伴う問題点も多く、巣作りを避けたいと思う人は少なくありません。
ツバメの巣がある場合、フンの清掃が必要になったり、寄生虫の問題、さらにはヒナを狙う蛇やイタチが現れるリスクも考慮する必要があります。これらのデメリットが懸念される場合、ツバメがそもそも巣を作らないよう予防策を施すことが望まれます。
もしツバメの巣作りのメリットよりもデメリットの方が大きいと感じるなら、初期段階で適切な対策を講じ、ツバメに巣作りを諦めさせることが重要です。
「縁起がいいのは知ってるけど、我が家は避けたい」とツバメの巣作りを希望しない家庭向けに、ぴったりの ツバメの巣を作らせない効果的な対策をご紹介していきたいと思います。
- ツバメの巣作り防止策:いつ始めるべき?
- ツバメの巣を産卵後に撤去することは法律で禁止されています!
- ツバメに巣作りさせない対策その1:天敵フィギュアの設置
- ツバメに巣作りさせない対策その2:アルミホイルを利用
- ツバメに巣作りさせない対策その3:粘着テープを壁に貼る
- ツバメに巣作りさせない対策その4:紐を利用して飛行妨害
- ツバメに巣作りさせない対策その5:壁にビニールシートを設置
- ツバメに巣作りさせない対策その6:ビニール袋を吊るす
- ツバメに巣作りさせない対策その7:排気口にラミネート板を設置
- ツバメに巣作りさせない対策その8・9:蛇のおもちゃと防錆スプレーの使用
- ツバメに巣作りさせない対策その10:鳥類用忌避スプレーの活用
- ツバメに巣作りをさせない為には事前対策が重要!
ツバメの巣作り防止策:いつ始めるべき?
ツバメの巣作り防止には、事前の準備が欠かせません!
自宅の特定の場所でツバメが巣を作るのを防ぎたい場合は、その場所を事前にツバメにとって魅力的でないようにすることが一番です。
一度ツバメが巣作りを始めると、その場所に強く固執するようになり、後から追い払うのが難しくなります。
もし前年にツバメによる巣作りで悩まされた経験がある場合は、彼らが戻ってくる季節が到来する前に、速やかに予防措置を実施することが重要です。
ツバメが巣作りを始めてからでは遅いので、初期段階で気付いたら直ちに介入し、彼らが他の場所を探すまで対策を続けるべきです。
ツバメの巣を産卵後に撤去することは法律で禁止されています!
ツバメの巣を作らせないための対策は、特に産卵前が重要な時期となります。
これは、ツバメが卵を産んだ後に巣を取り除く行為が「鳥獣保護法」に触れ、最大で1年の懲役刑または100万円以下の罰金が科される可能性があるからです。
巣を撤去する必要がある場合でも、合法的に行うには都道府県知事や市町村長からの許可が必要になり、手続きが煩雑になりがちです。
そのため、ツバメが巣を作るのを避けたい場合は、産卵する前に対策を施し、巣作りを未然に防ぐことが最善策と言えます。
次に、ツバメが巣を作らないようにするための対策と、その適切なタイミングについて詳しく見ていきましょう。
ツバメに巣作りさせない対策その1:天敵フィギュアの設置
以前にツバメの巣作りに悩まされたことがある方で、今年は巣を作らせたくない場合は、カラスや蛇など、ツバメの天敵を模したフィギュアやおもちゃを置く方法が効果的です。
この対策は比較的簡単に実施でき、ツバメが巣作りの場所を探している初期段階で効果を発揮することがあります。
蛇やカラスの模型は、おもちゃ屋やインターネットで容易に手に入れることができます。ツバメがやってくる前に準備をしておくことがポイントです。
ツバメの巣作りを早い段階で諦めさせることは、鳥自身のストレスを最小限に抑えるためにも有効な手段と言えるでしょう。
ツバメに巣作りさせない対策その2:アルミホイルを利用
ツバメが巣を作るのを阻止する手段として、反射するアルミホイルを活用する方法が有効です。
具体的には、巣を作られやすい場所にアルミホイルを広げて貼るか、またはアルミホイルを幾つかに分けて、短冊のように吊るすと良いでしょう。
場所に応じてアルミホイルを貼るか吊るすかを選び、柔軟に対策を施すことがポイントです。
アルミホイルを使う方法は、直接巣を触ることなく、低コストで簡単に実行できるため、早期に実施してみる価値があります。
ツバメに巣作りさせない対策その3:粘着テープを壁に貼る
ツバメが外壁に巣を作るのを防ぐためには、粘着テープの使用が簡単で効果的な方法です。
ツバメは凹凸のある表面に巣を構築するのを好むため、滑らかな粘着テープの表面は巣作りの意欲を減退させる効果があります。
巣作りのシーズンが始まる前に、過去に巣が設けられたことのある壁面に粘着テープを広範囲にわたって貼り付け、その効果を観察しましょう。
万が一、ツバメが巣作りを試みるような場合は、迅速に作業を開始した場所の周辺にさらにテープを追加し、巣作りを妨害します。
景観への影響は避けられないかもしれませんが、ツバメの巣作りを有効に防ぐためには、このような対策が必要になることもあります。
ツバメに巣作りさせない対策その4:紐を利用して飛行妨害
ツバメが巣を作るのを防ぐには、彼らの飛行経路に障害を作り、巣作りを諦めさせる方法も効果的です。
この方法では、ツバメが巣作りを計画しているエリアの周辺に、荷造り紐や縄を多数吊り下げておきます。これを行うタイミングは、ツバメが巣作りのための場所を探し始める前が理想的です。
紐や縄が吊り下がっていることで、ツバメはその場所が飛行しにくく、巣を作るには不向きだと感じ、他を探し始めることでしょう。
既に巣作りが始まっている場合でも、この方法はツバメが巣に近づくのを阻止するのに役立つため、試す価値はあります。
ただし、この対策の欠点は、外観が損なわれることです。特に玄関周りなどに紐を多用すると、来客にとっては奇妙な光景に映るかもしれません。
それでも、ツバメの巣作りを防ぎたいという目的が優先される場合は、この方法が有効です。
ツバメに巣作りさせない対策その5:壁にビニールシートを設置
ツバメが巣を作るのを防ぐためには、壁にビニールシートを取り付ける方法が有効です。
ツバメは風に揺れるものを避ける傾向にあるため、重要なのはビニールシートを壁の上部にのみ固定し、下部は自由に揺れるようにすることです。
風で揺れるような薄いビニール素材が最適で、例えば透明なゴミ袋を広げて使い、その上端を粘着テープで壁に固定するのが一つの方法です。
このビニール設置策は、ツバメが巣作りを試みる前でも、すでに始めてしまった後でも効果的に使えます。手軽に準備でき、コストパフォーマンスも良い点が魅力です。
ツバメの繁殖期が終わったらビニールを簡単に取り外せるため、一時的な見た目の問題はあるものの、非常に実用的な対策と言えます。
ツバメに巣作りさせない対策その6:ビニール袋を吊るす
ツバメが巣を作りやすい軒下に対しても、効果的な対策があります。それは、竿にビニール袋を結びつけて巣作りの場所に置くというものです。
この方法は非常にシンプルで、黒いビニール袋を竿の先に取り付け、ツバメが巣を作りそうな箇所に角度をつけて立てかけるだけです。
大事なのは、ビニール袋の位置がツバメの巣作りを阻害するように、適切に竿を配置することです。ビニール袋が風に揺れることもツバメを遠ざける効果が期待できます。
確かに、見た目にはあまり美しくないかもしれませんが、軒下や壁にダメージを与えずに済み、必要なくなればすぐに片付けられる点は大きな利点です。
ツバメに巣作りさせない対策その7:排気口にラミネート板を設置
ツバメが好む場所の一つに排気口がありますが、そこに巣を作らせないためにラミネート板を使って完全に覆う方法が有効です。
重要なのは、ラミネート板を天井との間にきっちりと取り付け、排気口を完全にカバーすることです。
動画で示されているように、ツバメが一度関心を持った場所は、たとえ対策が施されていても繰り返し訪れることがあります。
滑らかな表面を持つラミネート板やアクリル板はツバメが巣を作りにくいため効果的ですが、ツバメがこだわりを見せる場所ではより厳重な対策を施す必要があります。
ツバメが「ここでは巣を作れない」と諦めるまで、巣作りの可能性を徹底的に排除する対策を実行しましょう。
ツバメに巣作りさせない対策その8・9:蛇のおもちゃと防錆スプレーの使用
ツバメが巣作りを進めている段階で対策を立てる際は、さまざまな手段を駆使して巣を完成させさせないようにする必要があります。
動画の例では、以前紹介した蛇のおもちゃを使用し、さらに壁には防錆スプレーを塗布して二重の防御を施しています。
動画では、天井から吊り下げられたCDが効果を失っている様子も確認できますが、蛇のおもちゃは初めは効果を示します。しかし、時間が経つにつれてツバメはその場所を避けて巣作りを再開する傾向にあります。
最終手段として、動画では巣作りの場所に潤滑剤としても使われるクレ556を吹き付ける方法が取られています。このスプレーを施した後、ツバメが巣作りを諦めて去っていく様子が確認でき、効果が高いことがわかります。
ツバメも子育てのために最適な環境を求めているため、彼らを遠ざけるのは気の毒ですが、巣作りを防ぐためには徹底的な対策が求められます。
ツバメに巣作りさせない対策その10:鳥類用忌避スプレーの活用
専門店で扱われている鳥類用忌避剤「ディフェンスメル」は、ハトやカラスを対象とした忌避スプレーで、150mlサイズで販売されています。この忌避剤は大学の研究室で開発され、鳥が嫌がる成分が含まれています。
ツバメが巣を作る前兆が見られたら、予め巣を作りそうな場所にこの忌避スプレーを使用することで、巣作りを未然に防ぐことが可能です。
効果を維持するためには、1~2日おきに再度スプレーをすることが推奨されています。ツバメが近くにいることが確認できたら、定期的にこの忌避剤を使用して、効果的に巣作りを防ぎましょう。
ツバメに巣作りをさせない為には事前対策が重要!
そこで、ツバメの巣作りを未然に防ぐための簡単で実践的な方法をいくつか紹介しました。
ツバメが巣を作ると、親鳥がヒナを育てる愛らしい光景が見られますが、それに伴うさまざまな問題も発生します。
巣作りをさせないという選択をした場合は、ツバメにとっては厳しいかもしれませんが、早期に行動に移し、徹底的に巣作りを邪魔する対策をとっていきましょう。
以上、「ツバメに巣作りをさせないための対策トップ10選!これが効く!」についてご紹介しました。